最近のお酒事情は焼酎ブームの煽りを受け続き、各地秘蔵焼酎や発泡酒の進出が続いている。
ワイン以外の洋酒は全般的に消費数の減少が続いているのが現状。
そこで世の中の流れに対抗して、ウイスキーを軽く解いてみようと思います。
ちゃんとお酒の事をいろいろ知れば、いつものお酒がもっともっと楽しくなるのでは?
僕の好きな説と解釈で勝手に進めていきたいと思いますので、しばしのお付き合いをよろしくです。
もし誤解しているところがありましたら、寛大なる心でさらっと流してやって下さい^^;
(この文章は以前に僕が作ったホームページに掲載してあった文章を編集したものです)
そもそもウイスキーは酒分類で蒸留酒(spirits)の一種である。
材料は麦やトウモロコシといった穀物類を原材料とする蒸留酒。
これに対してブランデーは果実を使った蒸留酒の一種である。
葡萄から作られるものだけではない。
国はイギリスのスコットランドやアイルランドが起原といわれ確かな事は解っていない。
中世の錬金術師(科学者の卵)たちが様々な研究や実験を行い、蒸留の技術を発見し、ビールやワインを蒸留すると高濃度アルコールが採れる事を知った。
これが広まりジン(Gin)やウォッカ(Vodka)を始めとする蒸留酒の歴史が始まったのである。
その後「精神(スピリッツ)を高める飲料」と言い、「スピリッツ(Spirits)」と称され医療現場や一般庶民の家庭へ広く出回る。 当時のヨーロッパは、国同士の領土争いが頻繁に起きていた。
戦争時でも大量に消費される嗜好品に目を着けた政府は、資金調達のために高い税率をかけるようになる。
僕が思うに「こんなに税金とられたら商売上がったりだ!やってらんね〜ぜ!」となったのでは?
高く課税させられる無色透明な液体は、政府の目を逃れ密造の道をたどる。
ウイスキーの歴史は戦争なしでは始まらなかったのである。
山奥で人目を忍んで造られる大量の蒸留酒。
しかし、蒸留したが買い手が見つかるまではどこかに保管しなければならなかった。
保管・隠すためには大きな容器が必要である。
そこで大量に余っているワインやシェリー等の空樽が注目、出来上がった蒸留酒を樽に詰め山奥に隠した。
買い手がつかない酒もあり、蒸留酒は樽の中で数年の時を眠る事となった。
やっとの思いで買い手が見つかり山奥で眠っていた樽を開封してみるとどうだろう。
もともと無色透明の液体だったはずの蒸留酒は琥珀色に代わり果てていた。
樽木からにじみ出た成分が色の正体である。
飲んでみるとアルコール感たっぷりの荒々しかった液体は、飲み口はまろやかに変わる。
香り良く美味しくなっているではないか!
人々は驚きと歓喜にあふれ、琥珀色の液体を「命の水」と呼ぶようになり伝わった。
ゲール語で「命の水」を意味する「uisce beatha(ウシュケ・バァハ)」がウイスキーの語源ともいわれている。
その後、琥珀色の液体は製法技術を高め上質な蒸留酒へ磨かれ、製法を確立し移住民と共に各国へ広まっていったのである。
人々へ国々へ受け継がれていく途中「uisce beatha(ウシュケ・バァハ)」は、いつの間にか省略され「Whisky(ウイスキー)」と変わり、現代へ至る。
これが一説ではあるが僕の好きな独断解釈起原である。
余談ではあるがブランデーも同時期に同じような形態で蒸留熟成され、最初は「Vin−brule(ヴァン・ブリュレ)」と呼ばれ「ワインを焼いたもの」の意味。今現在の「Brandy(ブランデー)」と呼ばれるようになったと言われてる。
ヨーロッパは様々な国が隣接しているので、輸入される時にその国の言葉に訳され、名付けられたのが変化し、今に伝わってと考えられる。
それではウイスキーの種類「世界六大ウイスキー」と言われる国別分類である。
| スコッチ・ウイスキー |
イギリス |
| アメリカン・ウイスキー |
アメリカ |
| アイリッシュ・ウイスキー |
アイルランド |
| ジャーマン・ウイスキー |
ドイツ |
| カナディアン・ウイスキー |
カナダ |
| ジャパニーズ・ウイスキー |
日本 |
その他の国でも造られているが、生産量で圧倒的に多いのは上記の国である。
ここから小分類として地方(ケンタッキー州やアイラ島といった地域)へ分かれ、シングルモルトやグレーン、ブレンデットと区別
されていく。
バーボンウイスキーはアメリカンウイスキーの中の一種である。
近年ではシングルモルトという名も良く耳にするようになってきたが、スコッチやアイリッシュ、ジャパニーズに多く見られる「単一樽詰」ウイスキーの事である。
またもや余談を一つ。
僕はバーテンダーと言う酒を扱う仕事をしているが、たまにこうゆう注文をされる事がある。
「バーボンかウイスキーはある?」
別に間違ってる訳ではないが、ちょっと格好悪い気がしてならない。
出来る事ならもう少しスマートになってほしいと思う。
「ウイスキー、バーボンはある?」
これならバーテンサイドから見ても”ちょっと格好良いお客さま”と好感である。
歴史と種類が少々解ったところで今度はウイスキーのお勧めポイント。
1) ウイスキーはカロリーが少ない
そもそも蒸留では糖分は蒸発しないために、ウイスキーはアルコールカロリーのみの飲料である。穀物の成分をそのまま蓄積しているビールや、最終加糖している物もあるブランデーよりは良いと言えるだろう。
アルコールもカロリー換算したとして焼酎にはかなわないにしても、それに匹敵する低カロリー飲料である。
例えばウイスキーダブル(約60ml)に含まれるカロリーは140kカロリー。
ご飯茶碗1杯分よりも低いのである。
アルコールカロリー140kは発熱にも使われるので接種カロリーとしては100kくらいが体内に入るものとして考えられる。
お酒の各種大凡カロリーは下記参照で。
| 酒名 |
アルコール度数 |
含有アルコール量 |
アルコールカロリー |
| ビール(大びん1本633ml) |
5.0% |
25g |
253kcal |
| ウイスキー(ダブル60ml) |
40.0% |
19g |
132kcal |
| ブランデー(ダブル60ml) |
40.0% |
19g |
132kcal |
| ワイン(1杯120ml) |
12.0% |
11g |
90kcal |
| 焼酎25度(1合180ml) |
25.0% |
36g |
248kcal |
| 清酒(1合180ml) |
15.0% |
21g |
202kcal |
| 多少の誤差はありますが、大凡の数値と御考えください |
2) ウイスキーは通風になりにくい
他の雑分の少ないウイスキーは通風(高尿酸血症)の原因になると言われている「プリン体」がほとんど含まれていない。どこかの大学の研究でも、ウイスキーは尿酸値を高める影響が非常に少ないという結果
が報告されているようだ。多種ある酒の中でウイスキーは痛風への影響が少ないと考えられいる。
3) ウイスキーにもポリフェノールが入っている
動脈硬化を予防すると言われている近年注目のポリフェノール。実は木樽からにじみ出るウイスキーの色成分に含まれている事が近頃判明した。
4) ウイスキーの香りでストレス緩和
個人の好き好みあるが、ウイスキーの香り成分にはリラックスさせる効能もあると研究結果
が報告されている。何よりも適度な飲酒はストレス発散やリラックス、緊張緩和へ誘導してくれるようだ。
上記様々に挙げたのは近年で徐々に解ってきた事であり、個人好みや差等があるので一概にはっきり断定はできなが、良いと思って飲めば気は心!酒は百薬之長だと思う^^
しかしお酒は「馬鹿水」とも言われる紙一重の存在。
何だって言える事だが”度が過ぎれば薬も毒”であるので用心していただきたい。
最後にウイスキーの嗜み方を解いてみよう。
皆さんも知っているものもあるだろうが、色々あるのでTPOに応じて楽しんでいただきたく思う。
1) ストレート
飲み方の王道。そのままストレートグラスにウイスキーを注ぎ、そのままを味わう最適な飲み方である。ウイスキーは40度以上あるので、横にチェイサー(水)を置いて交互に飲む事をお進めする。
体温でウイスキーを温めると香りの成分が広がりやすく、体温と同じ温度にすることによりアルコール感も穏やかに感じられるようになる。
2) オンザロック
低めの大きいオンザロックグラス(オールドファッショングラス)に大きめの氷を入れウイスキーを注ぎ、冷えたそのままを味わう飲み方。これも横にチェイサー(水)を置いて交互に飲む事をお進めする。
3) ハーフロック
オンザロックに注いだ酒と同量の水を注ぎ、濃い水割りを楽しむ飲み方。「オンザロックでは少し強いが、濃いのを味わいたい」と思う方にお勧めである。
4) ミスト
クラッシュアイス(細かく砕いた氷)をオンザロックグラスに目一杯入れてウイスキーを注ぐ飲み方。オンザロックよりも酒が冷えるため、クールな味わいになる。ミントの葉を入れてお好みで角砂糖を入れマドラーで潰して飲めば、爽快感が楽しい”ミントジュレップ”と言う飲み方になる。
夏に涼しく楽しみたい。
5) 水割り
1オンスを8〜10オンスタンブラーに注ぎ、水で薄めて飲む。日本で生まれた飲み方文化である。海外では水割りの習慣が無いため、通
用しないので注意頂きたい。
6) ウイスキー・フロート
上記水割りと同じように見えるが、少々違う飲み方。グラスに氷を入れたら、まずは水を注ぐ。その後にウイスキーを静かに注ぐと、比重の関係でウイスキーは上層にゆらゆらと留まる。そのままゴクリと飲めば、口の中で混ざりの変化が味わえる飲み方である。いつも水割りばかりな人に、是非とも一度挑戦していただきたい。
7) トワイス・アップ(トワイサープ)
ワイングラスやティスティンググラスへウイスキーと水を1対1の割合で注ぎ、氷を入れない常温の水割りで楽しむ飲み方。常温の水は揮発しやすいために、ウイスキーの香り成分が感じやすい。ウイスキーの最終的な味を決める人”ブレンダー”は、最終的にこの飲み方で香りと味わいを確認するそうだ。
これもストレート同様に体温で温めると、香りの広がりが楽しめる飲み方だ。
8) ハイボール、ソーダ・アップ(ジンジャー・アップ、トニック・アップ)
炭酸水や炭酸飲料で割る飲み方。代表的なコークハイは”コーラ・ハイボール”の略であり、酎ハイも”焼酎ハイボール”略である。カクテルに分類される場合もある飲み方である。ポップにパーティー等でみんなでテンション上げて楽しむ時にいかがかな?
9) ウイスキー・トゥデー (お湯割り)
寒い日にはお勧めのお湯割りである。お好みで蜂蜜やシロップ、ハーブのクローブ(丁字)やローズマリーを入れたりして楽しむ。冬の冷えた身体を温める一杯として飲むには良い感じだ。
10) オールドファッション
カクテルに分類される飲み方。オンザロックで氷は少し小さめを2〜3個いれ、オレンジやグレープフルーツ、レモンやライムをカットしてグラスにそえ、お好みで角砂糖を入れてる。出来上がったら飲む前にマドラーでフルーツや角砂糖を潰し、グラスの中で自分好みに味を仕上げ楽しむ飲み方。
その他にはカクテルにして楽しんだりと、飲み方色々なウイスキーである。
上記の飲み方はその他のお酒にも使えるので、ウイスキーだけではなく、ブランデーやジンを始めとするホワイトスピリッツでもチャレンジしていただきたい。
最後の余談だが、ウイスキーの注文でこう言う人もたまにいる。
「ウイスキーのショットかオンザロックで」
ショットとは”量り売り一杯”の事を指している言葉で、たしかに間違いは無いのだが.......
「ウイスキーをショットで、ストレートかオンザロック」
注文時はこう言っていただくと、とても格好良くバーテンは感じるのだ。
以上、長い自己満足な文章となりましたが、最後まで御付き合い頂きまして心から感謝します。
僕個人の偏見的な部分も少々あるような気もするのですが決して偏見ではなく、皆さんがこれを読んで少しでもウイスキーへの関心が高まり酒場で「格好良くお洒落にお酒を楽しんでいただけたらな〜」と思う次第である。
飲み過ぎには十分注意してLiquor's(酒)を楽しんいただきたく願い終わります^^
BRS Hama
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